頚椎症をストレッチで治す方法を神の手を持つ名医が教えてくれる。病院や整体に通院しなくでも自宅でストレッチを続けるだけで、頚椎症の症状を改善し、再発を防ぐことができます。

頚椎症とは?

首にある頚椎という骨が変形して、脊髄や神経根を圧迫して痛み・しびれ・麻痺などの症状が現れる状態のことです。頚椎を構成している椎骨の間には、椎骨同士をつないでいる椎間板でつながっています。この椎間板は、椎骨同士をつなぐだけでなく、クッションとしての役割もあるので、老化によって椎間板の弾力性がなくなりつぶれてしまうと、頚椎にかかる外部からの衝撃を和らげることができなくなり、椎骨同士がこすれ合って骨が尖って飛び出した状態になる骨棘(こつきょく)ができてしまいます。

このような頚椎の変形を「頚椎症」と言い、靭帯が肥厚や椎間板が大きくつぶれて膨れ上がった状態の場合なども頚椎症と呼びます。ひと言で頚椎症と言っても、その種類には「変形性頚椎症」「頚椎症性脊髄性」「頚椎症性神経根症」の3つに分けることができます。変形性頚椎症は、先程も説明した椎間板が老化でつぶれてしまい、椎骨同士がこすれ合って骨が尖って飛び出した骨棘ができて症状が現れる状態のことです。

頚椎症性脊髄性と頚椎症性神経根症は、どちらも神経の圧迫で症状が現れる頚椎症で、頚椎症性脊髄性は、脊柱管が狭くなって脊髄を圧迫することで症状が現れる状態のことを、頚椎症性神経根症は、脊髄から伸びて腕につながっている神経根が骨棘に圧迫されて症状が現れる状態のことをと言います。

頚椎症の原因

頚椎症は、年を重ねると共に誰にでも起こる老化が原因と言われています。頚椎を構成する椎骨同士をつないでいるクッションのような役割がある椎間板は、大体20代になると徐々に老化が始まって弾力性がなくなりつぶれやすくなります。

そして、老化が進行して椎間板が大きくつぶれてクッションの役割を果たせなくなると、椎骨同士がこすれ合ってしまい、その結果、骨が尖って飛び出した骨棘という状態に変形した変形性頚椎症になるのです。変形性頚椎症の状態では、まだ首に痛みがでるだけの局所症状なので手のしびれや麻痺はありません。ところが、さらに椎間板の老化が進行すると、並んでいる椎骨の位置がずれてしまって、脊柱管が狭くなってしまい、中を通っている脊髄神経を圧迫し、頚椎症性脊髄性になります。

また、さらに悪化して骨棘がひどくなったり、椎間板がつぶれて中の髄核が飛び出して脊髄から伸びる神経根を圧迫すると、頚椎症性神経根症になってしまいます。あと、脊柱管狭窄症も頚椎症の原因になります。頚椎の変形が進行して頚椎を支えている靭帯が肥厚すると、脊柱管が狭くなる脊柱管狭窄症を引き起こし、これが、頚椎症性脊髄性になる場合もあるのです。

頚椎症の症状

頚椎の脊柱管の中には、下に向かって脊髄神経が伸びていて、さらにその脊髄神経から神経根が伸びていますが、頚椎症が悪化してしまうと、これらの脊髄や神経根を圧迫してしまい、手足の痛みやしびれなど様々な症状が見られるようになります。

変形性頚椎症では、首や肩の痛みやコリなどの局所症状が現れますが、手足のしびれや麻痺といった神経症状は現れません。ところが、脊髄から腕に向かって伸びている神経根が圧迫されることで、体の片側の首から肩を通って、腕、手の指先まで痛みやしびれ、麻痺などの症状が見られるようになります。

そして、下に向かって伸びている脊髄が圧迫されることで、左右両方の手に加えて、両足にも痛み・しびれ・麻痺が見られるようになります。ボタンが上手くかけられない、箸が上手く使いこなせないなど手の指先が思うように動かせない障害、足がもつれそうになって階段の上り下りが難しくなる歩行障害、もっと悪化してしまうと、排尿や排便が正常に行われなくなる膀胱直腸障害など症状が現れることも頚椎症の症状の特徴です。

頚椎症の治療

頚椎症の治療はと言うと、装具療法・薬物療法・温熱療法・牽引療法などが挙げられます。頚椎症になってしまったら、まずは、安静にすることです。首をあまり動かしたりせずに安静にして頚椎への負担を少しでも減らすようにすることが大切で、無理に首を反らしたり上を向いたりするのは避けて、頚椎カラーなどの装具を利用するなどして安静にしておく必要があります。

そして、痛みやコリの症状を治すのに効果的な著療法としては、薬物療法や温熱療法などがあります。薬物療法では、痛みを消す効果がある消炎鎮痛剤やコリをほぐす効果がある筋弛緩剤といった薬が使用されます。温熱療法では、痛みやコリがある部分を温めることによって、コリの原因とされる血行不良を改善されるので、コリが解消されて痛みがなくすことができます。

さらに、牽引療法では、機械を使用して頚椎を引っ張ることで、頚椎を構成する椎骨同士の隙間を広げてつぶれている椎間板に加わる圧力を抑えたり、ずれている椎骨を元の状態に戻すことができ、神経への圧迫を防ぐことができるのです。